福岡の探偵・興信所　　　アドバン日記　　　失敗は成功の元ではないかも 「2」

失敗は成功の元ではないかも 「2」 2013-09-21

妻に家出されたある社長の依頼で調査対象者の家出に関係すると思われる人物をほぼ特定していることを聞かされたこともあり早期解決すのではないかと判断しました。どんなに長引いても2週間もあれば浮気調査ができるのではないかと推測されました。依頼者のご要望どおりこの男と目星をつけた男の自宅が一望できる張り込み場所を確保したのです。この男の顔をできるだけ大きく鮮明に撮るために必要と思える機材を考え付くだけ揃えて張り込みを開始しました。しかし、朝から貼り込みを開始、夜になっても動きなし、探偵も肉体勝負の重労働です。夜中にはパトカーが当方の車の後ろに止まる、パトカーから出てきた警察官に、「ちょっといいですか・・・・」とか「何しているんですか？」などと、いわゆる職務質問です、探偵業の名刺と免許証を見せて納得してもらいました。依然男の動きは無く空が明るくなってきました。とうとう朝日が昇り始め、当方は車を出て男の家の近くの丘の上で三脚を立て、カメラをセットしたその時、男は自宅の2階の寝室の窓をあけ外を見回しはじめました。あまりのすばらしいアングルにこちらの方が動揺と緊張でカメラと三脚ごと丘から転げ落としてしまいました。もちろんこの光景は男から一部始終を見られてしまいました。男はこちらに一目散で近づいてきて「何してるんだ・・」などと言ってきましたが、「探偵です」などといえるはずも無く、「日の出の写真をとってるもので・・」と苦しい言い訳、男の怪訝そうな顔が忘れられません。